網代山町内会　ようこそ網代山へ

□　地震防災講演会受講報告

 

　　2月７日MOA美術館能楽堂に於いて、熱海市主催の地震防災講演会を受講してきました。演題は「東日本大震災への対応～宮城県警の活動状況～」、講師は竹内直人元宮城県警本部長です。橋本会長と内藤自主防災担当、そして環境衛生担当の植松の３名で出席しました。会場は消防・警察関係者、各町内会自主防災関係者、市会議員他の方々で席が埋まっていました。2011年(平成23年)3月11日午後２時４６分に発生した東北地方太平洋沖地震と、それに伴って発生した津波及びその後の余震により引き起こされた大規模地震災害について、当時災害対策本部長として陣頭指揮を執った竹内氏の総括をお話し下さる講演です。

 

　　過去の歴史に無い、死者１５，８９４人・重軽傷者６，１５２人・届出行方不明者２，５６１人という大惨事でした。熱海市の人口、平成２７年度末３７，７２２人の65％にあたる災害です。死因は、溺死が１４，３０８人で全体の90.64％を占め、他圧死・損傷死が６６７人（４．２３％）です。津波の恐ろしさが如実に数字になってあらわされています。また、この地震によって福島第一原子力発電所事故が起こり、５年経ち、未だに解決ができていません。この災害の発生した日付から、３．１１（さんてんいちいち）と称することがあります。前置きが長くなりましたが、竹内氏の教訓として話されたことは、災害はよそで起きていることでは無く明日のわが身に起きることです。明日ではなく、直ぐ何分先やもしれないという事です。相模トラフを身近におく私たちの熱海市も、今災害がおきてもおかしくないということをしっかりと考える時期です。これから先３０年間のうちに起りえるのは、３０年先でなく今かもしれないという事なのです。その準備を今しなくてはならないという事です。                                                                                

　　私たちの住む網代山は、地震がおきても高いところにあるので津波の心配は無いと考えています。しかし、海岸線をはしる交通網が津波で遮断され孤立する可能性があります。町内会でも備蓄食料を設備していますが、各個人でも最低３日間の飲み水と非常食の準備が必要です。過去の、震災を顧みても３日間生き延びれば救助の手が来る事例が多いのです。怪我をした場合等の対応も町内会の中で助け合って行けるように準備をしています。家屋が倒壊した場合の避難場所への誘導なども町内会での避難訓練で行っています。訓練参加が大事です。自分は災害に合わないとか、まだ大丈夫などという事は決してないのです。避難訓練は網代山の中だけでなく、例えば外出先で地震が起きた場合、海が近い熱海市では津波被害が想定され、どのように対処するかなども勉強します。 

 

　　本日の講演会で、竹内講師が繰り返し述べたことは「災害に対する準備が必要」ということ。備えあれば憂いなしという考えです。危険回避への想像力を養い、それを実践する。先の震災では警察、消防、自衛隊も出動し救助に励んだのですが、電話回線の遮断・携帯電話回線のｵｰﾊﾞｰﾜｰｸなどで被災情報収集が非常に困難になったようです。被災地域の広大さ、被災者の多さ、交通網の寸断により救出場所への移動困難など救助に時間がかかります。自分の命は自分で守るという事に重きをおき行動しましょう。幸い、ここ網代山町内会は災害に対する備えをしています。ただ訓練に参加しませんとそれらを活用する方法がわかりません。別荘に遊びに来ているときに被災することも考えられます。網代山町内会では、年２回防災訓練を行っています。ご案内を差し上げていますので、是非ご参加ください。震災への対応について非常に啓蒙された講演でした。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（植松　輝之）   

 

　　地震を含めた災害に関しての網代山町内会での対応を、広報に添付している時もあります。是非今回の報告と合わせて、頭のすみに留めてほしいと思います。　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（会長　橋本）

 

 

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